1. HOME
  2. メディア掲載
  3. 墓所整備へ振興会設立

墓所整備へ振興会設立

2020.2.15-山形新聞

鶴岡・酒井家 22年公開向け事業説明

旧庄内藩の歴代藩主らが眠る鶴岡市の酒井家墓所の整備、保存などに取り組む一般社団法人「荘内酒井歴史文化振興会」の設立総会が14日、同市の荘内神社で開かれた。2022年4月からの墓所の一般公開に向け、代表理事で酒井家19代の忠順さん(45)が事業内容などを説明し、協力を呼び掛けた。

墓所は同市家中新町にあり、広さ約7270平方メートル。城下町鶴岡の新たなシンボルとして、22年の酒井家入部400年に合わせて公開しようと、同法人が昨年9月に発足した。山形新聞社のクラウドファンディング「山形サポート」で資金を募り、先月末までに目標の200万円を上回る326万5千円が集まった。

設立総会には各界関係社ら約150人が出席し、忠順さんは「地域の歴史と文化を未来につなげていくため、ご協力をお願いしたい」とあいさつ。樹木の剪定、草刈りなど墓所の維持管理費用は年間約154万円で、20年度は周辺の木の剪定や廃棄、傷んだコンクリート柵の解体なども予定していることを紹介した。

総会に合わせ、特別賛助、賛助会員の募集を始めた。これまで酒井家関係者のみで行っていた墓前祭に会員らを招く。同市の致道博物館に隣接する酒井家所有の敷地約3300平方メートルについても、利活用を検討するとしている。

2020年(令和2年)2月15日(土曜日)山形新聞 17面【地域】