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余りの時間

映画「蝉(せみ)しぐれ」の撮影でも使用された致道博物館の御隠殿に隣接する茶室は「三餘(さんよ)室」と呼ばれている。

三餘とは、冬は歳(とし)の余り、夜は日の余り、陰雨(いんう)は時の余り、以上3つ余暇(時間)のこと。勉学(読書)するのは冬と夜と雨、この3つの持て余している時間で足りるという今から約1,800年前の中国・魏(ぎ)の董遇(とうぐう)が教えた言葉である。

冬と夜と雨の時間を自分は一体何をして過ごしているか?自問自答してみる。ずっとテレビをみていないか?ゴロゴロしていないか?ただただスマホをみていないか?

今日の小学生には毎月第3木曜日に「ノーメディアデー」という取り組みがある。ゲームやパソコン、動画、スマホ、タブレットはしない。テレビはよいが、90分以内。

冬と夜と雨の時間にプラスしてノーメディアデー、大人も定期的に挑戦したいものである。そして、その余りの時間を家族との会話や読書、手紙を書いたりして過ごせたら、人生が何倍も素敵で幸せになれるような気がするのは、私だけ?

 Bloom 2019.10 vol.84 知新‐新しきを知る‐ 第13回