どんなときも
外出する時にマスクを付けるのが当たり前の世の中になった。
ちょっとした買い物でお店に立ち寄るときも今やマスクは欠かせない。近くのコンビニに行くときもマスクを忘れたらマスクを取りに一度家に帰ってから再びコンビニに向かう今日この頃(私だけ?)。ちょっと不便で非効率だけど、周囲の視線がマスク装着を要求してくる(気がする)。
昔、戦いのとき、威厳を見せ相手を威嚇するために、そして何より自分の身を守るために、兜や甲冑を身に付けて出陣していた。
今日、自分で自分の身を守る時代がまたやってきた。レジに並ぶときなども密を避け、ソーシャルディスタンスを保つ、少し孤独な戦い。
自分を守るために。家族や友人、大切な人を守るために。マスクも甲冑も、その目的は今も昔も同じである。
致道博物館が所蔵する酒井家初代忠次所用「朱塗黒糸威二枚胴具足」。山形県指定文化財であるが、左腰の鼻紙袋がちょっとお洒落で戦場でもきっと便利だったはず。次は洋服に鼻紙袋を付けるのが当たり前の世の中がやってくるかも?
Bloom 2020.8 Vol.88 知新-新しきを知る‐ 第17回