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六代 酒井忠真 

酒井 忠真(さかい ただざね)
酒井家第6代。庄内藩主第5代酒井忠義の長子として江戸で出生。天和2年(1682)2月、12歳で第6代として家督を継ぐ。細川越中守(綱利)の娘密姫(水戸光圀の姪)を室に迎えた。貞享2年(1685)12月に従五位下、左衛門尉に叙任。元禄元年(1688)12月、従四位下に昇叙、同3年(1690)1月25日に初めて黒川能を城中に招いて演じさせ(総員85人)、郷土芸能として保存の素地をつくる。同6年(1693)1月に幕府奥詰、2月に側用人となったが病のため職を辞した。
同年6月、罪のため庄内藩に預けられた明石藩主本多政利が起こした傷害事故で幕府より監守責任を追及され5ヵ月の閉門を命ぜられる。宝永4年(1707)に東海道普請手伝い、正徳元年(1711)には朝鮮人来聘につき品川本光寺で上使をつとめた。享保10年(1725)6月、侍従に任ぜられて上洛。同14年(1729)より命を受けて越後国蒲原・岩船両郡の幕領地四万七千余石の管理に当たる。

泥洹院様御上京図(致道博物館 所蔵)